栗生(くりお)

栗生(くりお)




栗生は屋久島町の最も西側に位置する集落です。

12月から3月にかけては北西の季節風が吹きますが、年平均気温は屋久島で一番高く、町指定の文化財に指定されているメヒルギ、ツキイゲ、スナズルの自生地があります。いずれも屋久島を自生の北限としています。メヒルギは汽水域に自生するマングローブの一つです。

塚崎にはキャンプ場やバンガローを有料で貸し出している町営の屋久島青少年旅行村があります。また付近の海中ではサンゴや熱帯魚がたくさん見られ、ダイビングスポットにもなっています。ウミガメも産卵のために上陸します。

集落のはずれには、屋久島の代表的な滝である「大川の滝」があります。

藩政時代、屋久島南部の統治の中心地は栗生でした。その頃はカツオ漁を中心とした漁業も盛んで、良質の鰹節の生産地でもあり、土佐の清水節とともに日本一の名誉を得ていました。

栗生の共同墓地には、揖宿郡山川町でしか取れない黄褐色凝灰岩の山川石でつくらた古い墓がたくさん見られます。その中には屋久島で唯一とされる宝篋印塔(ほうきょういんとう=宝篋印陀羅尼を収める塔)も見られます。共同墓地は集落が一望できる小高い丘にあり、先祖の御霊が子孫の村人を見守る形となっていま

栗生の古い通りには石敢當(いしがんとう・せきかんとう)が見られます。これは三叉路の突き当りから魔物が入ってくるのを防ぐための魔除けです。魔物は角を曲がるのが苦手なので、これがないと真っ直ぐ正面の家に入ってきてしまうということです
写真/大川の滝




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