登山全般

登山全般


Q.登山とトレッキングの違いがよく分かりません?

登山は「山登り」、トレッキングは「山歩き」のことで、歩くコースの傾斜のきつさによって呼び分けられています。縄文杉や白谷雲水峡のように、ルート上の傾斜の緩急に変化があるポイントでは、「登山」と区分されたり、「トレッキング」と区分されたり、どちらの表現でも呼ばれる場合があります。


Q.登山靴を持っていません、普通のスニーカーではダメ?

屋久島の山中での雨は、コンビニなどで売っている500~1000円程度の薄いレインコートでは一時しのぎにしかなりません。数時間かけて山を歩く際には、ゴアテックスなどの素材で出来たしっかりとしたレインウエアを用意しましょう。島内でレンタルすることもできます。


Q.レンタルグッズの申込みは島についてからで大丈夫?

GWや夏休みなどのオンシーズンであれば、島に入る前に予約をされることをお薦めします。予定していたお店で当日借りられないとなると、他のお店を探す為に大慌てになります。登山には時間のゆとりが必要です。事前に済ませておけることはなるべく済ませておきましょう。それが安全な登山への第一歩です。


Q.山の中ではどの程度携帯電話が通じる?

基本的には通じません。通じるのは山頂付近や稜線上の見通しの良い場所など、限られた場所になります。


Q.冬でも登山はできる?

雪山経験を充分に積んだ上級者のみ可能です。時には1mを超える積雪があり、完全に登山道が消えることもありますので、一般の方にはまず無理で、無理な入山は命を落とす危険性があります。晩秋や初春の頃も、標高の高い場所では予想以上に厳しい冷え込みになります。現地の情報に充分注意して入山しましょう。


Q.山小屋に宿泊するのに予約は必要?

不要です。屋久島の山小屋は全て管理人のいない小屋です。


Q.犬連れで入山することはできる?

規則などでは規制されていませんが、特別な訓練を受けていない普通のペットとしての入山は、なるべく御遠慮ください。


Q.山中でキャンプは出来る?

山小屋周辺の指定スペースや、悪天時のやむを得ないビバーク(緊急露営)に限り可能です。登山道上や展望ポイント上などでのキャンプは禁止されています。


Q.山中での例年の積雪状況は?

例年、12月初旬から3月下旬にかけて積雪があります。積もり具合は数cm~数mまで、場所とその時の気象状況によって異なります。正確な情報を掴むには入山の一週間ほど前になった時点で、寒波の到来予想やその年のそれまでの積雪状況を加味して予想する必要があります。


Q.山中でのトイレはどうすればいい?

基本的には登山口のトイレや、登山道上のトイレを使用して下さい。途中やむなく用を足す場合に一番良いのは、次のトイレがある場所まで全てを持ち帰って捨てて貰うことです。(犬の散歩には糞を拾うビニールを持参しますね、あれと同じです)。そういった準備もなく、どうしても用を足したくなった場合には、なるべく水場を離れた場所を選び、穴をほって用を済ませ、最後は土をかぶせるなどの後始末をして下さい。また、使用済みのティッシュ(水溶性でも、そうでなくても)もそのまま捨てず、必ず持って帰り、下山後に捨てるようにして下さい。


Q.ガスのカートリッジは屋久島で買える?

買えます。屋久島空港をはじめ、島内の大きなスーパーやアウトドアショップで購入することができます。イワタニ、EPI、スノーピーク、コールマン等の商品が出回っています。購入できる場所は沢山ありますので、入島してから現地で最寄の場所を尋ねられても良いでしょう。下記にその一部をご紹介します。

・屋久島観光センター TEL 0997-42-0091
・有限会社 ナカガワ TEL 0997-42-0341
・YNAC(屋久島野外活動総合センター) TEL 0997-42-0944
・サムズ(屋久島空港より車で3分ほどの場所) TEL 0997-43-5963
・バックパッカーズサポート(安房バス停前) TEL 0997-49-7101
・登山アウトドア専門店 アンデス(安房集落の中) TEL 0997-49-7112


Q.使い切らなかったガスカートリッジはどうすればいい?

旅の最後にガス抜きをして、不燃ごみとして処分します。宿の人にガス抜きが終わっていることを告げて、捨てて貰いましょう。(飛行機に持ち込み、自宅へ持って帰ることはできません)
また、屋久島観光センターやYNACなど一部のところではガスが入ったままの状態でも無料で引き取ってくれることがありますので、ガス抜きをする前に一言周りの人に相談をしてみても良いでしょう。

ガス抜きの仕方:屋外の火の気のない風通しのよい場所で、ボンベのキャップをはずし、ボンベを逆さまにしてください。容器(ボンベ)の先端部分を下にし、石やコンクリート等の固いところにおしつけてください。約7~8分程度で容器(ボンベ)1本分(250g)の中のガス(液体)が抜けていきます。ガスを抜いた後は容器(ボンベ)を振ってみて音のしないことを確認して、燃えないゴミとして分別廃棄、または資源ゴミとして廃棄してください。


Q.登山経験は多少あるけど・・冬山(12月~3月)にチャレンジできるかな?

一番人気のあるコース、宮之浦岳・縄文杉縦走登山の場合でお答えします。

冬山登山は、基本的には雪山の訓練をマスターしている方のみに許される世界です。山小屋泊を含む本格的な登山のご経験のない方や、自分の力量に不安をお持ちの方がチャレンジできる領域ではありません。冬の縦走登山は、あらゆる面において夏山と違います。

【非常用品を加えた重装備の負担】
一通りの装備を詰め込むと10キロ~15キロになります。10キロ~15キロの荷物というのは、お米の5キロ入りの袋を2つか3つ持つあの!感じです。

【斜度のキツさ、歩行時間の長さ】
両手両足を使って登り降りするような急な斜面を、丸二日歩き通します。

【道を見失う危険】
吹雪に見舞われば、道もどこにあるのかわかりません。

【低体温症の危険】
雨・雪・風が引き起こす低体温症は、判断力の低下を招き、最悪の場合、死に至ります。

【日照時間の短さ】
①②③④の悪条件を抱えている上、更に与えられた歩行可能時間は夏山に比べうんと短くなります。初心者の場合、縄文杉登山、宮之浦岳登山とも日照時間の長い夏山においてでも山小屋にたどり着くのがギリギリの長丁場コースです。

【遭難しても助けてくれる人はいない】
冬山に登る人の数は極端に少ないため、もし遭難しても道ですれ違って声をかけてくれる人、助けてくれる人はいないと考えて下さい。

【登山届けを出さないと行方不明のままになるかもしれない】
登山届けを出さずに入山、最悪の条件が重なりお亡くなりになった場合、一生行方不明のままとなる事態がありえます。残されたご家族にとっても、行方不明は非常に辛いものです。

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どうか皆さん、ご自分の命や周りの家族のことを考え、くれぐれも「大丈夫かな?」という不安を抱えた状態ではご入山をなさらないで下さい。冬山は、どんな過酷な条件下でも自分自身の命を守ることができる、という、経験に裏打ちされた自信のある方のみが入山できる世界です。

安心してお楽しみ頂けるようになるのは4月~11月の間になりますので、もし登山を目的としてのご来島をご検討中でしたら、ぜひこの期間でお考えになってみて下さい。



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