コンパス(方位磁石)を持っているが、一度も使ったことがないし使い方もわからない、という人は少なくないことでしょう。
ここではなぜコンパスが必要なのかという一般論と、その使い方の基礎をお教えします。 |

屋久島の山中においては、よほど深刻な遭難状況にならない限り、コンパスを使って難局を切り抜ける手法はとるべきではありません。
万一道に迷ったら、絶対に沢へは下らないようにして下さい。
登山道は山頂部から放射状についていますので、沢へ下ると道から遠ざかっていきます。
上へ登れば道は集約され、おのずと登山道に出ます。 |
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入山口から下山口まで道標が設置されているようなコースであれば、歩く上で支障はないように思われます。
しかし、山の怖いところは環境が変わりやすいことです。道標が倒れていて進むべき方向がはっきりしなかったり、新しい林道が延びて登山道が突然途切れてしまう場合があります。
また、天気によってはガス(濃霧)にまかれて視界が悪くなり、方向感覚が失われるような状況なども考えられます。
もちろんそんな目にあわないよう、ガイドブックや地図は最新のものを利用し天気が崩れそうなときは山行を中止する、という予防が大切です。 |
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いま皆さんの手元にコンパスがあったとして、コンパスが指す北を目指してひたすら歩いていくと、最後はどこにたどり着くと思いますか?
普通は地球の一番北、北極点じゃないの?と思いますよね。
実はそうではないのです。
最後は、グリーンランドの北のスミス海峡というところに辿りついてしまうんです。
えーっ、どうして、と思われる方もいらっしゃるでしょう。 |
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みなさんは、「地球はそれ自体が1つの大きな磁石なのだ」ということをお聞きになったことがあるのではないでしょうか?
地球を大きな大きな磁石として考えたときの北(磁北)は、長い時間をかけて、少しづつ移動をしています。
地球を磁石として考えたときの北(磁北)と、地球自身の一番北の北極点(真北)とはちょっとだけズレているのです。 |


この際に注意することは、地図が示す北(真北といいます)と、コンパスの示す北(磁北とよびます)との間にはズレがあることです。
そのため、コンパスはそのズレを補正するために、角度計付きのものを使用するようにします。
ズレ(偏差といいます)は、地域により異なりますが、日本の場合には、西に10度(北海道東端)から5度(九州西端)の偏差が生じます。
地形図や登山用地図の欄外には、偏差について「磁針方位は西編○度○分」の表記があります。

この偏差を角度付きのコンパスで確認して、図を真北に合わせて向けます。
西偏6度30分であれば、四捨五入して6度に合わせればいいでしょう。
事前に、地形図上にコンパスの幅で数本の磁北線を引いておき、この線とコンパスの磁針が平行になるように地形図を置けば、地形図は真北を向く(正置される)ことになります。

次に、地形図、または登山用地図で、確認できる目標物(屋久島の場合は、視野に入る目立った高い山や海岸線)をふたつ選びます。
この場合、できるだけ遠くて、方位が離れているものを選ぶのがポイントです。
コンパスで2つの目標物の方位を測り、それぞれから直線を引いていきます。
実際に線を引かなくとも、使っていない地図や小枝などを利用して、架空の線に見立てることもできます。
それぞれの目標物からの線の交差する地点、それが現在位置となります。 |

現在地の確認には、地図を正確に置きます。
地図は、基本的に北を上に作成されていますから、まず北がどちらかを知る必要があります。
太陽がでている方向が東、午後は西になりますが、正午は真上なので利用できません。 |
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また、日の射さない深い樹林帯や、曇っているときなどはこの方法は利用できません。
そこで南北を正確に教えてくれるコンパス(方位磁石)が必要となるわけです。
広い場所で霧が出て、どちらの方向に進めばよいか見当がつかなくなっても、コンパスがあれば南北を確認し、ルートがどの方向に進んでいるかを照合して進行方向を決めることができます。
(※屋久島の場合は要注意。当ページ最上部を参照) |
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